「ダイエットの障害となり得るダイエット情報」


肥満者の増加は日本でも著しく、BMIが25を超える肥満者は
2500万人以上と推定されています。

これに伴い、ダイエット産業やネットおよびメディアでの
ダイエット情報の多さには驚くべきものがあります。
注意する点などを簡単にご紹介してみます。
(すべてが医学的でなく、駄目なものという意味ではありません)

これらは大きく分けて以下のようになります。

1)民間療法と分類されるダイエット法

これには食品やサプリメントと称するものから、
健康器具、ダイエット指導などが含まれます。

こうしたものはもちろん有料であるものが基本です。
運動や食事を医学的な見地から指導するものであれば良いのでしょうが、
とても医学的と言えないものも多いのが現状です。

現在、体脂肪の燃焼効果や動脈硬化抑制作用を持つ物質は
非常に多くわかっています。しかも次々と新しい事が解明されてきています。
しかしこうしたわずかな作用を利用して、実際に体重が減少すると
立証されていなくても「飲むだけで痩せる」「医学的に実証された」
と称するサプリメントや健康食品が続々と登場します。

こうしたもののほとんどが実際の減量には効果が無いと思われます。
痩せる効果があると申請され受理された特定機能食品は
現在もごくわずかです。

肥満者の多くは、「食品を口に入れて肥満した」のですが、
生活習慣や食生活の改善をする努力なしに、また
「口に入れるだけで痩せる」という言葉は甘美な誘惑です。

そうしたものはこの世に無いと強く自分に言い聞かせることが
多くの方のダイエットの最重要課題ではないでしょうか。

2)インターネットの情報

これには非常に役に立つものも多いと思われます。
しかし反面、上記のような効果の無いダイエット産業や
医学的にはやってはいけないダイエットを推奨する
一般ダイエット実践者の記事なども多く見受けられます。

「私はこうして痩せた」というホームページが多く見られます。
日本で多い単品ダイエットが目につきます。

ダイエットは減量するまでは大きな目標と意思が
比較的維持しやすいのですが、ダイエットは痩せてからが
本当の意味のダイエットになります。

痩せて肉体的、精神的に安定を保てたか。
一日30品目を目標とするバランスの良い食事で減量した
体重を維持できているか。
少しでも継続した運動を実践できているか。
5年以上リバウンドも少なく体重が維持できているか。

こうした最低限のことが出来ていて初めて
「私はダイエットに成功した」
と言えるのではないでしょうか。

親切心でご自身のダイエットをネットの読者にお薦めに
なる方も多いと思われますが、それを読んで実践する
方もいるということを心に留めて記事を公開して欲しいと
切望します。

3)単品ダイエットやサプリメントに多い真実とは言い難い情報

国立病院ダイエット関連で、ゆでたまごダイエットについてメールを頂きました。
ご指摘のHPでは、ゆでたまごダイエットの栄養バランスの良さや
減量効果は「専門医も認めた」と記載されていました。

更に、有名雑誌への記載などが有効性の根拠として述べられて
いました。

私たちが医学的という場合は、科学的な根拠と統計、疫学といった
条件をクリアしてはじめて「医学的」という言葉を使います。

上記のようなゆでたまごダイエットを医学的に認める専門医など
存在しませんし、正しいとおっしゃる先生が仮にいらしたら、
その方は専門医とは言えません。

有名雑誌は「一般向け医学情報雑誌」が引き合いに出される
ことが多いのですが、医学誌とは全く違うものと理解されて良い
かと思います。

こうした様々な誤った情報も、活字になると妙に信憑性を
帯びて見えてしまいます。

このメールマガジンの読者の皆様には、こうした現実を
踏まえた上で健康的なダイエットを目指して頂きたいと思います。

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