「老化による成長ホルモンの減少について」


成長ホルモンは骨をはじめ、ヒトの各器官の成長をつかさどる
重要なホルモンの一つですが、最近、成長期を過ぎて青壮年期から
老年期になっても各種の代謝に密接に関わっていることがわかってきました。

成長ホルモンは、思春期を境として減少しはじめます。

成長ホルモン欠乏症の患者さんでは、成長ホルモンが
健常人より少なくなっています。
こうした患者さんではインスリン抵抗性が健常人より
高いことが報告されています。*
(*東京女子医大第2内科 肥塚先生らの調査による)

このことから、年齢とともに成長ホルモンが減少することも、
内臓脂肪の増加と関連性があるのではないかと推測されています。

ただし、こうした成長ホルモンが低下した事が原因と
判明した場合にも、成長ホルモンの注射による治療は
その発ガン性のため現実的ではなさそうです。

成長ホルモンの低下は、それに関わる各臓器の
機能低下をもたらすことも次第にわかってきました。
思春期を過ぎると事実上、老化がはじまるということでしょうか。

新しい肥満にかかわる物質や遺伝子だけでなく、
こうした以前からわかっているホルモンまでも
肥満や老化に関わっているわけです。

肥満のメカニズムの解明は、まだはじまったばかりなのかもしれません。

●サイト内関連ページ

内臓肥満