「小児肥満 生活自己管理チェックリストによる治療」


小児肥満は次第に増加しています。
小児における内臓脂肪型肥満や高インスリン血症、さらには
高脂血症、糖尿病予備軍などかつては成人にしかなかったような
生活習慣病を持つ児童が増加しつつあります。

こうした児童の生活習慣を改善するために、自己管理チェックリストを
使用して効果をあげている治療報告(山梨医科大学小児科)が
ありますので、ご紹介します。

内田らは生活自己管理チェックリストを用いて小児肥満治療を行った
過去10年間の成績を報告しています。

このリストは

1)朝食を抜かなかった
2)昼食の量を守れた
3)おやつの量を守れた
4)夕食の量を守れた
5)夜食を食べなかった
6)テレビゲームを1時間以上しなかった
7)家の手伝いをした

以上を家庭で自己評価させ、200日以上継続したもので肥満度が
20%以上改善したものを成功、それ以外を脱落とした。
(脱落の中でも10%以上の改善は「改善」と評価)

男児39例(56,5%)および女児22例(51,2%)が成功例であった。

「祖父母の同居」および「母親の就労」に脱落例が多かった。

生活自己管理チェックリストによる自己評価による肥満改善の
効果は緩やかであるが安定した効果が見られ、児童の背景を
元に指導を補足することで効果を高められると結んでいます。

参考文献:
「生活自己管理チェックリストによる10年間の小児肥満治療成績」
内田則彦ら 第25回日本肥満学会 一般演題5

この方法は主に成人に行う行動療法を簡単にしたものと考えれば
良いでしょう。この小児向けのチェックリストをそのまま使用して
生活習慣の改善ができる大人の方も多いのではないでしょうか。

この報告でも治療期間は平均男子710日、女子673日を要しています。
生活習慣の改善は3日坊主では不可能です。

●サイト内関連ページ

小児肥満の増加

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