「飲酒と糖尿病」


お酒、ビールはダイエットや糖尿病発症には悪玉のように言われて来ました、しかし。

Moderate daily drinking linked with reduce diabetes risk in men

このような論文が米国で発表されました。
(Dr. Katherine M. Conigrave .Diabetes 2001;50:2390-2395.)

肥満による糖尿病は米国では今後約50年で165%増になるという予測がほぼ同じ時期に発表されました。
(Diabetes Care 2001;24:1936-1940.)

このような飽食による病気の増加が心配される21世紀ですが、アルコールについては必ずしも2型糖尿病(肥満による糖尿病)の発症を増やすものではなく、むしろ逆というお話です。

先日お伝えしました「アルコールの増量は肥満には関係しない」という論文よりまた1歩踏み込んだものです。

※当サイトのこちらを参考に。

●アルコールと肥満

アルコールを毎日適量に飲んでいる人の方が全く飲まない人よりも、2型糖尿病になる危険性が少ないというものです。仕事が終わっての一杯のビールやワインは、必ずしも2型糖尿病を助長するものではないようです。

ただしこれは2型糖尿病の発症の確率を下げるというお話で、既に糖尿病治療をしている方がお酒を飲んで良くなるという話ではありません。

ただし、アルコールのカロリーと肥満や糖尿病に関する論文は、最近の傾向として以前ほどの悪玉ではなくなってきた感があります。アルコールそのもののカロリーによって肥ることよりも、むしろ一緒に食べる食事やおつまみのカロリー超過、またお酒とともに夜遅くまで食べる事などが肥満につながるのではないでしょうか。

※夜食と肥満については当サイトのこちらをご参考に。

●夕飯にご注意

どうやら晩酌そのものは肥満、糖尿病には以前言われていたほど
悪くはないような傾向になって来たようです。
かといって飲みすぎにはご注意を。アルコールには肥満になるだけの十分なカロリーがありますし、大量飲酒家は食事を摂らずに飲むだけで低たんぱく血症になっている場合があります。これでは糖尿病にもならないわけです。