「カプサイシン受容体」


最近唐辛子の成分、カプサイシンが代謝を高めて脂肪を燃焼させ、体脂肪を減らすという記事を見かけます。
しかし医学的に減量に関して、唐辛子もしくはカプサイシンを投与して減量に成功したという論理的な論文はあまり見かけません。

確かに食べると代謝はその時亢進するのですが、42キロのマラソンを貴方がやったとして、それで300gの体脂肪が燃焼するに過ぎない事を考えれば唐辛子を食べただけで体脂肪が減ることがあり得ないのは容易にご理解いただけると思います。

第9回日本消化器関連学会週間が先日、京都で開催されました。オーストリアのHolzer教授の講演でこのカプサイシンについて興味深いお話がありましたので簡単にご紹介します。

少量の唐辛子(カプサイシン)を食べると胃粘膜の血流は増加し、胃粘膜を保護します。カプサイシン受容体はこのような働きをしているようです。大量のカプサイシンもしくはカプサイシンに長期間曝されると、その部位の知覚神経は麻痺した場合は胃粘膜障害は進んでしまいます。

カプサイシン受容体は胃の酸によって十分に活性化されて胃を保護しているのですから、実際は唐辛子をあえて食べることなく胃粘膜保護作用は働いているようです。

唐辛子の摂り過ぎはやはり胃の具合が悪くなってしまうということではないでしょうか。胃粘膜の血流増加も唐辛子の食欲増進作用と関係がありそうです。辛いものもほどほどにということでしょうか。

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