「セントジョーンズワート」


サプリメントとしてダイエット業界でもかなり販売されている製品です。これには抗うつ作用があり、暗く沈んだ気分をある程度爽快に改善する作用があります。成分はオトギリソウで、副作用の少ない抗うつ剤として使用されています。

ダイエットに対する効果としては、ストレスの緩和で脂肪の蓄積やストレスによる過食を抑えるというものです。減量に対して他の効果はほとんど無いと思います。これは副作用も抗うつ剤よりも比較的少ないと言われていますし、日本でも比較的容易に手にする事ができます。しかし、これにも大事な注意点があります。
1)喘息などで気管支拡張剤(テオドール、テオロングなどのテオフィリン製剤)の服用をしている場合、その薬の作用を減弱させる。

2)狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などに使用される血液凝固阻止剤のワーファリンの作用を減弱させる。

3)ホルモン剤にも影響があるものがあり、経口避妊薬の効果を減弱させる。よってピル服用時の避妊している状態で妊娠の可能性が高まる。

4)強心剤のジギタリス製剤の効力の減弱。

5)エイズ治療薬の作用の減弱。

6)臓器移植を受けた人や免疫不全の患者さんが使用する免疫抑制剤(シクロスポリン)の作用を減弱させる。
このように、各種の薬の効果を減弱させる場合があり、服用中には上記の病気に処方した薬の効き目が薄れてしまいます。服用している事を医師に申告しない場合は医師は知らずに薬を増量します。そこで患者さんがセントジョーンズワートを急に中止するとこれらの薬の作用が強く出てしまい、思わぬ副作用が出現する場合も想定されます。

日本人はサプリメントの服用状況を医師に申告しない人が多いのが現状です。医師に治療を受けている方はサプリメントの服用状況を医師に伝えて頂ければ余計な副作用を起こす心配も減るのではないでしょうか。